2018年4月18日水曜日

「火垂るの墓」のダブルミーニング

「火垂るの墓」ポスターに隠された意味 夜空の影は...「ほんとだ」「知らんかった」(J-CASTニュース) - Yahoo!ニュース:

 今回は、最近ネット上を賑わしていた「火垂るの墓」のポスターの話題を。ネット上の話題も半年や1年遅れて紹介することの多いこの山ちゃんウェブログですが、今回は比較的早めに取り上げた方かも知れません。

 「火垂るの墓」といえば、高畑勲監督の死去を受けて、つい最近の4月13日の「金曜ロードSHOW!」(日本テレビ系)でも放送されたアニメ界の名作です。野坂昭如氏の小説が原作で、野坂氏自身の幼少時の実体験がベースになっているとも言われています。第二次世界大戦末期から終戦直後の混乱期にかけ、清太と節子の兄妹が生き抜こうともがきつつ、ついには悲惨な最期を迎えるまでが描かれています。

 そして今回、話題になっているポスターがこちら(↓)。「火垂る」は「ほたる」と読み、このポスターはあたり一面を飛び交う蛍に戦果をかいくぐる束の間のひと時を楽しむ兄妹のように見えます。

 しかし、このポスター画像の明るさを調整してみると、兄妹の上に不気味な影があられます(↓)。そう、巨大な爆撃機の影があらわれ、ポスター一面の光の一部は爆撃機から落とされた焼夷弾だと思われます。そう思うと、光にも丸い光と細長い光が描かれているので、地上でふわふわと舞う優しい蛍と爆撃機から落ちてくる鋭い焼夷弾の対比を描いているとも見て取れるのではないでしょうか。ネット上では「だから蛍じゃなく火垂るなのか」という声で溢れているようです。

 戦時下でたくましくも儚い人生を送る兄妹は、兄の清太が14歳、妹の節子が4歳とされています。映画の公開は1988年。自分が13歳の時でまさに兄の清太と同年代、自分にも節子ほどではありませんが歳の離れた妹がいたので、もしこの時代に生まれていたらこんな人生だったのかも知れないと戦慄を感じたことを覚えています。「火垂るの墓」というタイトルそしてポスターに込められたダブルミーニングに "なるほど" と思いながら、戦争の悲劇が繰り返されませんようにと祈るばかりです。

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