2018年2月12日月曜日

一・二・三の次は「四」じゃなくて「亖」だった!?

漢字の「一」「二」「三」の次がいきなり「四」になるのはなぜなのか? - ねとらぼ: " 

 ちょっと旬は過ぎてしまっていますが、皆さんはお笑いタレント・厚切りジェイソンさんをご存知でしょうか。名前は知らなくても、日本の文化や日本人の行動をホワイトボードに書きながら、「Why Japanese people!?」と絶叫する芸を見たことはあるんじゃないでしょうか(↓)。


 その厚切りジェイソンさんの有名なネタの一つで、「一」「二」「三」ときたら次は...なぜに「四」?! 法則性がぶち壊しじゃないか、「Why Japanese people!?」と叫ぶネタがあります。この「一」「二」「三」という漢字は指事文字と言いますが、他には基準となる横線を元に↑とか↓という方向を表した「上」「下」も指事文字です。ところが残念なことに、「四」は指事文字じゃないんです。なぜ、一から三までは指事文字なのに、四は指事文字にしなかったんでしょうか。

 実は自分も知らなかったんですが、指事文字で数字の4を表す漢字...あるんだそうです。それがこちら↓。まさに厚切りジェイソンさんの推測通り、一・二・三ときて...「亖」!

 この「亖」という漢字、実は今では使われることはありません。じゃあ「亖」との争いに勝った「四」とはなんなのでしょうか。実はこの漢字、もともと「口の中に歯や舌が見える様子」を表し「息」という意味です("囗" のなかに "ル" というのはいかにもその様子を表しているように見えますね)。読み方は「シ」です。つまり、同じ読み方なんだから、「亖」の代わりに「四」でもいいんじゃないか...という論法なのです。そんなのアリかと思ってしまいますが、実は漢字にはこういうことがたまにあるのです。「仮借(かしゃ、かしゃく)」と言って、他には「我」は矛の一種を表す字でしたが仮借により「われ」の意味になった例などがあります。つまり「四」は読み方が同じというだけで本家の「三」との争いに勝ってしまったというわけです。

 せっかく「一・二・三」という法則でそのまま「亖」と使えばよかったのに、なぜか「四」が数字の4の意味に転用されてしまうと、元の「四」の「息」という意味はどうなってしまうのでしょうか。実は、元の意味を表すのは口へんを付けた「呬(キ)」という字が新たに作られたのだそうです。「四」の本来の意味を追い出してしまったというわけですね。

 ここで思い出すのは、ローマ数字でもⅠ・Ⅱ・Ⅲの次は「IIII」ではなく「Ⅳ」と書くことが多いと思いませんか。線が4本というのはだんだん廃れてしまうというのが、人間の共通的な感覚なのかもしれませんよね。漢字の生い立ちとローマ数字の生い立ちが奇妙なまでに一致するのは、人間の根源的な感性だとしたら、なんだか壮大な歴史を垣間見た気分になってきます。

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