2018年2月1日木曜日

大人になると友達が減る悲しい現実

The Science of Making Friends - WSJ:

 前回「Private Speech」という架空の友達に話しかける行為が問題解決能力にいいという話を書きましたが、今回は架空ではなく「現実(リアル)の友達」について。皆さんは友達が多い方でしょうか。実は、自分はどちらかというと友達が少ないタイプなんです。子どもの頃は割と真面目で大人しいタイプだったので元々友達が少なく、大人になって多少解消されてもそこから新しい友達を作ることはあまりできていません。Elizabeth Bernstein氏による元記事では、大人になると友達が減るという悲しい現実を科学的な目で解説されています。

 これまで様々な研究で、友達がいる人ほど健康で長生きしやすいことが分かっています。固く結ばれた友達がいることは、血圧を下げたりストレスを減らすなどの効果があるのだそうです。さらに2016年にイギリスで発表された、1万5000人からのアンケート調査をもとに行った研究によれば、親しい友達がいて社会とも繋がりがある人ほど幸せを感じていることが分かりました。友達がいることは、身体にとっても心にとってもいい効果があるのです。

 しかし実際のところ、学校を卒業してから友達の数はだんだん減っていくのが一般的です。さらには、就職・結婚・出産など人生の転機を経るに従って、一人、また一人と友達との付き合いが失われていきます。これは自分のこれまでの人生を振り返ってみても同じで、高校や大学の卒業で地元を離れた物理的距離の問題もそうですが、結婚して子供ができたことでそれまでの友人と距離ができる精神的な距離の問題もあるかも知れません。

 一方で、大人になるにつれて新しい友達を作ることは難しくなります。自分の子どもたちを見ていると、公園で出会った知らない子どもともいつの間にか友達になって一緒に遊んでいたりしますが、自分は出会った人と仲良くなって一緒に何かしようという仲に発展したことはほとんどありません。自分自身が子どもの頃を思い出しても、学校という閉鎖的でルーティンな場は、ある意味で自然に親密さを生み出してくれる、友達づくりのためには恵まれた場でした。しかし大人になると、同じ世代・同じ趣味・同じ興味の対象などの人を探すのも大変ですし、友情を育むための時間的余裕もなくなってきます。つまり、大人になると友達はどんどん失われていき、逆に新しい友達を作るのはどんどん難しくなる、結果的に友達はどんどん少なくなっていくのです。

 New York University教授で精神科の専門家であるIrene Levine氏によれば、大人になってから友達を作ろうとしたとき、心理的に「友達が少ないことは悪」という思い込みが無用な強迫観念を作ってしまうケースがあるそうです。この心理に陥ってしまう人は女性の多いのだそうで、大抵は理想的な友人関係を追い求めすぎてしまうのです。そして、女性は他人とつながることに心地よさを感じやすいのに対して、男性はその傾向が小さいので、大人になってからの友達作りは、より難しいということです。確かに自分の周囲を見渡して見ても、女性同士の方が男性同士よりもコミュニケーションが上手で結果的に早く友人関係を作っているように感じます。男性同士だと、仕事上の繋がりとか同じ趣味だとか限定された共通の話題がないと、なかなか仲良くなれない気がします。

 かくまでに大人になってからの友達づくりが難しいとなると、「友達100人できるかな」の童謡じゃありませんが、子どもの頃や学生時代に友達をたくさん作っておいて、大人になってからはできるだけ友達が減らないようにするしかないかもしれません。あの頃に戻って、子ども時代の自分にとにかく友達たくさん作れよとアドバイスしたいものです。

0 件のコメント:

コメントを投稿