2017年4月9日日曜日

豊洲は安全の専門家見解 「納得できない」として説明求める | NHKニュース

豊洲は安全の専門家見解 「納得できない」として説明求める | NHKニュース:

 今回の話題はNHKニュースから、この山ちゃんウェブログでこれまで扱うことのなかった豊洲市場問題。ニュースによると、豊洲市場の安全性を検証する専門家会議において施設は科学的に安全だという見解が示されたことに対し、築地市場の業者で作るグループが記者会見し「地下水を飲まないからと言われてもわれわれは安心できない。気持ちの問題で納得できない」と、再び会議を開いて詳しく説明するよう求めたのだそうです。

 このニュース自体は3月5日のものなので結構前なのですが、自分はこの日たまたま読んだ別の記事と結びつけて読んでしまったので印象に残っているのです。その結びつけてしまった記事は、@JUNP_N氏が、燃え尽きたエエェにゃんさん(@arukakan)のTwitterを紹介した「わかる!理系の人と文系の人の「簡単に説明しますね」の違いに共感」という記事でした。この記事の中で、燃え尽きたエエェにゃんさん(@arukakan)の次のような内容のツイートを紹介されています。

ぼく個人の体験談だけど理系の人の「かんたんに説明しますね」は、「難解な理屈を噛み砕いて説明してあげる」って意味だけど、文系の人の「かんたんに説明しますね」は、「難しい理屈はすっ飛ばして暗記すべき結論だけ言ってあげる」って意味だったので、考え方全然違うなーと思ってる

 以前、「『理系脳』のための 『文系』を怒らせない技術」という本を読んだ時も、やっぱり同じような「理系脳 vs. 文系脳」という構図を考えたのですが、その時印象に残っている典型的なのがシステムの不具合が起きた時のたとえ話で、自分の周りでもあるあると思える話でした。原文と少し違ったフィクションですが、例えば次のようなストーリーです。

 営業さんが使った交通費をシステムへ入力する仕事をしているAさん。ある日の夕方、Aさんがいつものように入力作業をしていたら、出発駅も到着駅も入力したのになぜか登録ボタンが押せません。Aさんは残業までして色々試してみたのですが、結局その日はシステムへ入力できませんでした。後日システム不具合として、IT部門のBさんがその調査のためにAさんのところへ来て状況をヒアリングしました。
Bさん「どんな操作をして入力できなかったのですか?」
Aさん「いくらやっても入力できなくて、残業してなんども試してみたけど、それでも入力できなかったんです」
Bさん「特定の営業さんのデータだけ入力できなかったんですか。それとも誰の交通費も入力できませんでしたか」
Aさん「夜遅くまでかかったのに入力できなくて。デートの約束もすっぽかしたのに、入力できないなんて本当困るんです」
Bさん「例えばその日の午前中とか前日とかは入力できていましたか」
Aさん「上司に怒られてしまうので、こんなことがこれからもあると困るんです」
Bさん「.....」

 ちょっと極端な例ですが、Bさんは問題の原因を特定しようとしていますが、Aさんはいかに自分が困ったかの共感を求めているので、二人の会話がまったく噛み合っていないのが分かると思います。言うまでもなく、Aさん=文系脳、Bさん=理系脳という構図で、両者の脳の構造には次のような違いがあります。
(1)理系脳
 ・論理的
 ・客観的
 ・細かい
 ・具体的
 ・内向的
 ・空気を読まない
(2)文系脳
 ・感情的(情緒的)
 ・主観的
 ・アバウト
 ・抽象的
 ・外交的
 ・空気を読む

 自分はどちらかというと理系脳のタイプなのでBさんに近い考え方なのですが、文系脳のAさんは逆で、技術についてはそもそも理解しようとは思わない、それよりもまず自分がいかに困ったかということに共感して欲しい、感情的に寄り添って欲しいのです。理系脳のBさんはそういう空気を読めないので、Aさんはさぞかし困ったろうから早く解決してあげようと思うのです。Aさんは何よりもまず感情的に寄り添って欲しいので、Bさんの客観的に分析しようという態度は空気を読めない冷淡さに映るのです。

 自分は、この理系脳と文系脳の相容れなさが、元記事の豊洲市場問題のニュース記事とオーバーラップしたのです。専門家会議の議論は、どちらかというと理系脳の人たちによって行なわれたたものでしょう。そして、理系脳特有の論理的・客観的な態度をもって考えたとき、たとえ地下水に有害物質が含まれているという事実があっても、その地下水を地上の施設で使わないのであれば、地下水と触れることがないよう適切な対策を行なうことで科学的に安全だと結論付けられると言っているのです。一方で築地市場の業者で作るグループは、明らかに文系脳の人たち(あるいは文系脳の人に配慮した人たち)だと思います。記者会見での最後の言葉がそれを示しています。「気持ちの問題で納得できない」と。つまり、何度会議を開いて両者が議論をしても、かたや論理の話をしてかたや感情の話をしているのですから、両者が噛み合うことは決してないと思うのです。小池知事ご自身は、専門家会議が示す地上と地下を分ける考え方は都民の理解を得られないと主張されているそうですので、本当は安全であっても感情的な風評被害を被る問題を考えているようですね。理系脳の人にとっては理解しづらいことですが、正しいことが常に賛同を得られるわけではないというのが文系脳の人たちを理解する上で重要なことですね。

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