2017年4月28日金曜日

わたしの仕事、ロボットに奪われますか?:日本経済新聞

わたしの仕事、ロボットに奪われますか?:日本経済新聞:

 今回は前回に引き続き、 人間の仕事がロボットやコンピューター・人工知能(AI)によって奪われていくという話題です。前回の記事の中で、日経新聞とFTの共同調査研究から、ご紹介した職業を選択・入力するとロボットに仕事を奪われる確率を出すツールを自分も使ってみました。こちらのサイトで提供されていますので、皆さんも試してみてはいかがでしょうか。

 自分の場合、電機メーカーのソフトウェア開発者という仕事なので、業種と職業だけの入力だと、大きなカテゴリーとして「コンピューター関連職業(ソフトウエア開発者、システム・アドミニストレーター、ITサポート専門家)」に該当し、ツールによってはじき出された答えは、29.6%(全98業務のうち29業務)でした。判定のコメントは「仕事の効率が非常に高いわけでもなく、非常に忙しいことはあり得る」と出力されました。全820種の職業では34%という値だそうですので、自分の29.6%というのは平均と同等かやや少ないくらいという感じでしょうか。

 ツールの中でさらに詳しく1つ1つの業務を分析できたので、そちらもやってみると、17.3%(52項目中9業務)となり、少し自動化の割合が減りました。喜んでいいのか悲しんでいいのか微妙なところですが、楽観的に言えば、自分の仕事の場合は業務の2, 3割くらいはロボット・コンピューター・AIで代替して効率化を図ることができる余地があるということになります。

 元記事によれば、たいていの仕事には自動化できる作業がありますが、完全に自動化してしまえる仕事は5%にも満たないそうです。具体的に挙げられているのは、ミートパッカー・左官・しっくい職人・眼科検査技師といった職種で、これらの仕事は理論上完全に自動化が可能なのだそうです。一方で、全く自動化の余地がない仕事というのも存在し、具体的には、歴史家・鉱山の屋根用ボルト締め作業員・聖職者といった職種は今のところ100%人間によってしかなし得ない仕事なのだそうです。典型的なのが最後の聖職者で、この山ちゃんウェブログで、将来に渡って残される仕事は頭の良し悪しと異なる次元の仕事かコンピューターのおこぼれに預かる仕事だと主張してきましたが、聖職者などはまさに頭の良し悪しとは全く異なる次元で評価されるべき仕事ですね。

 自分の場合2, 3割の仕事が自動化できるという結果でしたが、もちろん理論上できるというだけで、本当に自動化するためには様々な問題があるはずです。例えば、コストと手間です。莫大なコストをかけてまで自動化するよりは人間がこなした方が経済的ですし、少しの自動化のために膨大な手間をかけて準備するのも現実的ではありません。テクノロジーの発展によって、リーズナブルなコストと手間で自動化ができるようになった時、その作業ははじめて自動化されるのです。

 ロボットやコンピューター・AIによる自動化というと、自分の仕事が奪われてしまうんじゃないかと拒否反応を示す人も多いですが、短期的には、自動化はさまざまな仕事をまるごと破壊して全く新しい職業を生み出すのではありません。仕事の中でこなす様々な作業のうち一部を自動化が肩代わりすることで、人々がどの業務活動に集中するかが変わるということなのです。

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